
ある日、背の高い男性がK副道院長に随われて体育館に入ってきました。
彼の名前はIZさん。職業は公務員です。

彼が少林寺をはじめようと思った理由は、未だに謎ですが、噂によると何やら重要な任務をもって、僕達の道院に入門されたとのことです。
このIZさん、 「口から生まれてきたんじゃないの?」
って思うほど、実に良くしゃべります。

「いやーっ、少林寺って難しいですねえ。僕はスキーとか、テニスとかは得意なんですけど、なかなかそういうわけにはいきませんねえ。」

練習中にこんな言葉を聞いてもいないのに喋り捲ります。
「いったい、この彼のどこに重要な任務があるのだろうか・・・」
それは数ヵ月後にわかりました。
道院で、父兄の方々を招いて、お食事会をしたときのことです。
お食事会と言っても・・・お母様方の飲み会
と言ったほうが良いかも知れません。少年拳士のお母様方に最後は完全に仕切られるのが毎度のこと。
その隅で、僕達拳士会は小さくなってます。
そのとき
「お母様方!今宵はゆっくりやりましょー!」

とIZさんがビール瓶片手に父兄の輪に入っていきました。
そして酒豪のお母様方のお話相手を買って出たのです。
黒帯有段者の人達も恐れおののく大奥の皆々様に大した勇気です!
しかも得意の話術で完全にまとめてしまいました。
おかげで僕達に火の粉がかからなくて済みました。
彼の任務遂行に皆、脱帽でした・・・。


2005年3月号より
「なんで、少林寺やろーと思ったの?」

今まで受けた、一番多い質問でした。
武道や格闘技やる人って、多分強くなりたいというのが理由の一つでしょう。
では「強くなる」ってどんなことでしょう。
道を歩いていて暴漢に襲われるようなことって、まずほとんどないですよね。
(最近は少々物騒なようですが
)でも万が一、不幸にしてそういう場面に出くわしたら、
武道をやっている人には、やっていない人と比べて
「立ち向かう」

という選択脚が増えます。
それがもしかすると、気持ちに余裕を与えてくれるのかも知れません。
それと不思議なことに、いろいろな武道家とも接する機会が増えてきたのですが、
武道をやっていると人との争いごとが起こらなくなったという話が実に多いです。
普通にしていても、何かにじみ出るものがあるのでしょうか。
そして、僕にもこの頃になると少林寺拳法がにじみ出てくることがしばしば・・・。
少林寺拳法の挨拶は合掌礼です。
掌を合掌してあわせ、肘を横に張ります。
道場に入るときも出るときも合掌して元気よく挨拶をします。
ある日、道を歩いていると僕のコートのベルトがはずれて
地面にズルズルしてたのを歩いていた女性に教えてもらいました。思わず
「ありがとうございました!」

って合掌してお礼を言ってしまいましたが、当然のごとく相手の女性はビックリ!

合掌してしまった自分にもビックリ!
少林寺拳法が身についてきた証拠でしょうか・・・(^^;
Copyright © 2006 少林寺拳法修行奮闘記 from ハーバフレンズ All rights reserved.
Template by ブログ アフィリエイト SEO テンプレート
英会話 生命保険 アルバイト FC2ブログ




プロフィール



